鍼灸とは

東洋医学の考えでは、私たちの体には頭から足の先まで、多くのツボ(経穴)が点在しています。そのツボを、鍼やお灸で刺激することで心身の不調を改善する方法が「鍼灸」です。鍼灸は、二千年以上前に中国で誕生しました。古代中国王朝では、鍼・灸治療を受けていたという記録も残っています。

鍼灸治療のメカニズム

私たちの体には、病気やケガなどを治そうとする自然治癒力が備わっています。例えば、皮膚に鍼を刺すと、その刺激によって細胞が「組織が壊された」と認識します。すると、壊れた組織を修復しようと白血球が集まって働き、同時に皮膚を保護するために、コラーゲンやセラミドなど、皮膚にとって大切な成分を積極的に生成する働きが起こります。このような自然治癒力によって新陳代謝が活発になること、血行がよくなることなどにより、不調改善につながります。

鍼灸治療で効果が期待できる症状

近年、NIH(米国国立衛生研究所)により、鍼灸治療がさまざまな病気の治療に有効であるという発表がありました。鍼灸による刺激が、自律神経や免疫の働きなどに作用し、筋肉の緊張を和らげたり、血液やリンパ液の循環をよくしたりすることが、自然治癒力の向上を助けると考えられています。

【神経系疾患】
◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

上記疾患のうち「◎神経痛・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・◎腰痛」は、わが国においては、鍼灸の健康保険の適用が認められています。

保険適応となる症状

◇神経痛:坐骨神経痛などのシビレを伴う痛み
◇関節リウマチ:手足の指などの関節のこわばりや痛み
◇頸肩腕症候群:首から肩、腕、背中にかけての痛みやシビレ
◇肩関節周囲炎:五十肩、四十肩、肩に鈍い痛みがあり腕を上げられない
◇腰痛症
◇頚椎捻挫後遺症:交通事故などによる首のむち打ち症の後遺症
◇その他

近年鍼灸が注目されている分野

さまざまな病気に有効であることがわかりつつある鍼灸ですが、近年では、脳梗塞の後遺症に対するリハビリへの活用もされ始めています。鍼灸の適応は、「不妊治療」から「終末期医療」まで、人間の一生を網羅できるともいわれています。それぞれの時期に、それぞれの体調に合わせた取り入れ方をすることで、多くの症状をサポートできる、いわば「総合病院」のような存在になれると考えられます。

鍼治療で抱かれやすい不安点

鍼治療の副作用として、瞑眩や内出血などの症状がみられることがあります。
瞑眩とは、鍼の刺激により、施術後にだるさや眠気を感じることです。ただし、これは鍼の刺激により体がよい状態に変わろうとする反応によるもので、通常は1~2日でおさまっていきます。
また、鍼を打った場所に内出血が起こることがあります。内出血の起こり方は、体質、体調、鍼を打つ場所などによって個人差がありますが、1~2週間のうちに、だんだん薄くなり、消えていきます。

灸治療で抱かれやすい不安点

灸治療により、お灸のあとが残ってしまうことも、ないとはいえません。ただし、現在ではあとが残りにくいお灸も登場しています。

こんな症状で困ってませんか?

●頭痛、肩こりでつらい。
→スマホ・パソコンで目の奥が痛んでくる、頭が重たくなる。
●四十肩などの肩の痛みでつらい。
→服の脱ぎ着がしづらい。寝てると痛みで目が覚める。
●腰痛がつらい。
→長時間座ると痛くなる。立ち座りが痛い。靴下が履けない。
●自律神経が乱れて、つらい。
→動悸、息切れ、全身倦怠感、不眠症など。
●痛み止めの薬を服用しているが効かない。
●湿布にかぶれて、痛み止めで胃が荒れる。

美容鍼

『皮膚は内臓の鏡』と言われるように、皮膚は体内の健康を顕著に現し、また精神的な健康の反応も現す部分であるとも言われています。当院ではしっかり問診をとらせて頂いて、お肌の問題がお肌単独の原因なのか、体内(臓器)もしくは自律神経の乱れ等が原因なのかを見極め、必要に応じてお顔以外の箇所にも鍼灸治療を施し、身体の内からのキレイをサポート。自然治癒力を高め、自律神経のバランスも同時に整え美容に対しアプローチしていきます。

「お顔に鍼!」と聞くと恐怖を感じる方もいるかと思いますが、お顔に用いる鍼は髪の毛よりも細い!と言われる程、とても細い鍼を使用致しますので、強い痛みを感じることなく施術を受けて頂けると思います。

お顔に鍼を行うことで、肌に微小なキズができ、そのキズを修復しようと脳からの指令でリンパや血流が促進、それによりお肌に滞っていた老廃物が流され、肌の再生能力が高まり、ターンオーバーが早くなります。また、 肌のハリ(弾力)やキメを整えてくれるコラーゲンやエラスチンと言った成分の生成も促され、肌内側から変化していきます。

フェイスアップに美容鍼

料金表

●鍼(全身)                 ¥4,000
自律神経の調整、疲れなど全体的なお体のケアに
●鍼(部分的)                ¥1,500
首、肩、腰などちょっとした痛みに
●顔鍼                    ¥1,500
美顔(リフトアップ)、花粉症、鼻炎、眼精疲労などに
●Quick鍼                  ¥500
施術時間 約5分 眼精疲労に(施術直後に効果期待できます)

お客様の声

 

当院で施術させていただいた患者様に感想をいただきました。

私は80才になって始めて鍼治療を受けました。永年各種成人病治療のため薬に依存していましたが「内臓のバランスを調整」することに重きをおいているとの説に感銘し治療を続けています。
「整体治療」と併せて効果があることを実感している昨今であります。
院長・副院長始めスタッフ皆様の温かい雰囲気も治療に大きく役立たせていただいていることを感謝しています。

私は鍼灸治療を受けて3ヶ月になります。今思えば3ヶ月前に比べれば知らない内に血行が良くなり特に手・足の冷さがなくなり温かくなって来たことが実感できます。今年もいつもいやだと感じる冬を迎えますが今冬は手足の冷さを感じない冬が過ごせそうです。期待して治療を続けていきます。